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彼らは今、木の根っこを見つめています。どうやら木の根っこに家づくりの原点が見え、それに感動をしているようです。いい土壌からいい木が育ち、林業家の愛情によって強く逞しい木に育ちます。林業家は一本の木を育て、森を守るために三代にも渡る手入れを続けなければなりません。しかし、残念なことに育ての親である林業家が激減しているのです。ひょっとしたら、そうしてしまったのは私達工務店の責任なのかも知れません。安くて扱い易いという理由だけで外国産の材料を使い続けたことが林業にとって深刻な影響を与えたことは間違いありません。また、それが原因で地球の裏側では乱伐に悩み、日本の山では伐採期を迎えた樹木が放置されたままの状態です。伐採がされないため、日本では木が増えすぎてしまい、山崩れが頻発したり、良質の木が育たなくなるなどの問題が起きています。これまで、耐震性を研究し、防犯を学び、コストを切り詰めてきた私達が辿り着いた場所は日本の山であり、森でした。本当に安全で安心して暮らせる環境とは何か?子供たちに豊かな未来を残すにはどうすればよいのか?自然の循環をつくり守るために、苗木を植え、育て、伐採し、また植える。結局、環境や生活を守るということはその繰り返しでしかないということに気がつきました。木はきちんとした技術で製材・乾燥させれば建築資材となっても街で生き続け、二酸化炭素を蓄積する役割があることが知られています。世界に誇る日本の良材が目の前に拡がるのを眺めながら、今できることを今すぐに始めようと私達は考えました。少しだけ手を入れてあげるだけで私達の大切な家族を30年後も50年後も守り続けてくれるのだから。空と大地の恵みによって生まれ育った樹木たちを、先ずは私達が愛情をもって使うことからです。いま、ひとつひとつの工務店が輪になれば大きな役割が果たせるような気がします。
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